白色が人の心理面に与える影響

無彩色である白色はどんな場面でも便利に使用できる初心者にもおすすめの色です。
白色は光の反射率が最も高い色であり、完全に色をなくしたオフホワイトでは目の奥に突き刺さってくるかのように感じます。

一方でやや彩度を落としたグレーに近い白色では落ち着いた雰囲気を出すことができ、どのような種類の白色にするかによってコーディネートの幅も変わってきます。

白色の持つ色彩のイメージは、「純潔」「幸福」「出発点」といったものでこれは結婚式のウエディングドレスで使用されていることが象徴的です。

一方で白色は死に装束として使用されることから不吉な色としてもしばし登場します。
さらに白黒つけるという言葉があるように「正義」の象徴とされていたり、完全な白色という「潔癖さ」や「完璧主義」を示すこともあります。

そんな白色は現在北欧家具や北欧住宅がブームになっていることからインテリア業界で最も人気の高い色と言ってもよく、インテリアコーディネート例としてもしばしば部屋全体が真っ白で統一されている様子もよく紹介されています。

白色をインテリアに使用するコツ

白色はもともとの住宅設備として壁紙や天井に使用されていることがほとんどです。
今人気の高い北欧風インテリアにするにはそこにさらに白いマットや白い家具を加えることで、部屋全体を真っ白なイメージで統一することができます。

ただし注意をしたいのが、白を基調にした住宅にしたいといっても何もかもを白にすればよいというわけではないという点です。
単一の白一色の部屋では部屋全体のイメージが寂寥としたものになりがちであり、温かみのない不吉な印象を与えることもあります。

住宅設備として使用する場合には、白色は維持管理が大変面倒でちょっとした汚れがすぐに目立ってしまうというデメリットもあります。

白を効果的に配置するためには他の色をどう使っていくかということがより大切であり、同じ白でもグレー寄りやベージュ寄りの色を使い分けていくことで広がりのある空間にしていくことができます。

インテリア初心者におすすめの白コーデとして、木材製品を白いものにするという方法があります。
室内で使用されている木材製品として、チェストや扉、棚といったものがあると思いますが、それらを薄く白色で塗ってみるとそれだけでかなり雰囲気が変わります。

DIYに慣れていないという人も、水性の塗料を購入してさっと塗って木目を消さないようにしておくということでキレイでおしゃれな木製品になります。

白一色では何か物足りないというときにぜひ室内に入れてもらいたいのが観葉植物など緑色です。
淡い白色は緑と大変相性がよく、ほんの小さな鉢植えでも室内の雰囲気を一気に柔らかなものにしてくれます。