青色が人の心理に与える影響

青色は自然界で最も多く見かけることができる色です。
晴れた日の青空や澄んだ海の色などが代表的ですが、他にも花や鳥など美しいと感じるものの多くに青い色は登場しています。

「幸せの青い鳥」や、結婚式で花嫁に持たせる「サムシングブルー」といったように幸福と青色は文化的に深い関わりを持っています。

疲れが溜まったりストレスを強く感じたときにはそうした美しい景色を見たくなるものですが、実際青い色は人の脳内に幸福を感じる物質を多く分泌してくれる効果があることがわかっています。

ただしその半面で青色は人の心から興奮をなくす効果があることから、食欲を減退させてしまうということもあります。
そのため飲食業界ではテーブルまわりに青色を広く使用することはあまりなく、どうしても使用する場合には他の色との組み合わせや空間デザインなどから慎重に扱うべきとされています。

落ち着きのある青い色は知性や感性を豊かにしてくれる働きがあるので、堅実な仕事をするオフィスのデザインによく使用されます。

反対にパステルトーンの明るい青色はクリエイティブな才能を象徴するものであるので、一定の規則を守りつつも新しい発想を必要とする音楽や文学などの創作の場に適しています。

青色をインテリアに活かすコツ

見る人にリラックス効果を与えてくれる青色なので、住宅インテリアに使用するならやはり落ち着いて過ごせる場所に使用することが望ましいと言えます。

最もおすすめなのが寝室やリビングで、住宅の中でも心を落ち着かせてくつろぎたいという場所に使用をすると居心地のよい空間づくりができます。

また青色は清潔感を象徴する色でもあるので、バスルームやトイレなど衛生面が気になる場所に使用をするのもおすすめです。
青色を見て清潔感を感じるのは、古くから「藍染」を殺菌効果や肌荒れを防ぐ目的で使用してきた歴史があるからで、本能的に人は青い色に「安全」「清潔」というイメージを抱くことができます。

青色と特に相性がよい色として白色があります。
青と白は洗顔料やシャンプーなど衛生用品のパッケージデザインとしてもよく使用されます。
自然界では青空に浮かぶ白い雲という景色があるように、色の組み合わせとしてのイメージは非常によいものです。

白を基調にした部屋に青い家具を配置してもいいですし、思い切って青色を広い面積で使用してそこに白い色のインテリアを配置するという方法もキレイです。

最近流行の北欧風住宅は白一色で統一するというところに特長がありますが、白だけではちょっと部屋がのっぺり感じてしまうときには適度に青色のものを配置するとぐっと印象のよい部屋づくりができます。