分譲マンションの契約を解除してもらえない場合

分譲マンションの契約をしたものの、急に仕事で転勤などが決まり、契約が難しくなったというケースも場合によってはあります。
その際に契約の解除を申し出たところ、業者からもう契約をして工事が進められているので解除ができないと言われてしまうケースもあります。

こうしたケースは時々あるケースですが、着手前は契約を解除することができます。
ただし、手付金を支払うことで契約を解除することができるので、手付金だけは支払うことになってしまいます。
手付金は別名で解約手付けと言われており、不動産業者が契約履行に至る前の段階なら、手付金を支払うことで契約解除が行なえることが法律で決まっています。

また、冒頭のケースのように既に工事が進められてしまっている場合、これは基本的には契約履行に至っていると考えられます。
ですが、分譲マンションの場合は規模が大きく、多くの部屋が同時に販売されます。
工事が進められている際に契約解除をしても最初の計画と変更なく行なわれるため、これは履行に至っているとは考えられない可能性が高いです。
そのため、契約は解除することが出来る可能性もあると言えます。

ただし、こうした問題はケースバイケースで検討されることが多いため、必ず解除ができるかと言うと一概にそうとは言い切れないことも多いです。
履行に至っていると考えられた場合には違約金を払わなければならないケースも出てくることは念頭に置いておくと良いでしょう。

契約は進んでいるが審査が通らなかった

また、住宅ローンの審査が通過しなかったけれど、契約が進んでしまったというケースもあります。
この場合は契約書をよく確認する必要があります。
契約書に、ローン特約というものがあれば、審査が通過しなかった場合には契約を解除することが可能です。
多くの場合はこのローン特約が入っていることが多いので確認しておきましょう。

また、自営業の方などで審査に通過しない可能性がある方は、事前にこうしたケースにどうなるのかを確認しておくことが大切です。
ローン特約についても、不動産業者の方に確認してみると良いでしょう。

よく検討してから決断を

こうしたトラブルは住宅を購入する前によく確認や検討をしないことから生じることが多いです。
そのため、なるべくじっくりと勉強をして質問するべきポイントも押さえておくようにしましょう。
業者の営業マンの方の言う通りにしていると、思わぬところでトラブルが起きる可能性があります。
大丈夫だろうと思っていても意外と大丈夫ではないこともあるので、知らないことを十分に自覚して勉強する必要があります。

マンションの購入は高額な買い物です。
あまり余裕が持って購入できる方は少ないので、基本的には十分に確認して今後の支払いがやっていけそうかを確認しておきましょう。