黄色が心理面に与える影響

黄色は目に鮮やかな華やかな印象の色です。
黄色のものが場にあると雰囲気を明るくしてくれる効果があるので、人と人とが交流する場所に多く使用される傾向があります。
また他の色よりも視覚的に強い印象が与えられるので、注意喚起のための看板標識にも多く使用されています。

歴史的には黄色は高貴な色として扱われており、古代エジプトでは太陽神を象徴する王族の色とされ、古代中国では陰陽五行説で尊い色として身分の高い者の衣装に用いられました。

ただしヨーロッパの一部の地域では黄色は全く逆の意味として使われた歴史もあり、近代において娼婦の色、差別的な意味でユダヤ人に着せる色、さらに重罪人を示す色といったように使われてきました。

現在では純粋なファッションの一つとして世界的に自由に使用することができるようになっている黄色ですが、歴史的な背景とイメージが出身地域によって異なるということは少し覚えておいた方がよいかもしれません。

自然界にある黄色は夏の花であるひまわりの色や、レモンやバナナといった果実の色といったものが代表的です。
絵画やポスターなどで黄色は太陽の色として描かれることも多く、広い範囲で視界に入るようにすることで昼間や夏のような日照のあたる時間を意識することができます。

黄色を室内インテリアに使う時のコツ

黄色をインテリアに使用するなら、気分を明るくしたい場所に使うのがよいでしょう。
皆が集まって会話をするリビングやキッチン、子供部屋といったところでよく使われています。

黄色い色を好きという人は、明るくて話好き、ユーモアのセンスがあって冒険心が強いといった特長があります。
ファッション的な着こなしはちょっと難しい黄色ですが、他の色の中での差し色などとして使用することでワンランク上のインテリアにすることができます。

一般的に明るい色は若さや軽さ、暗い色は伝統や重さを示します。
黄色は無彩色を除く色の中で最も明るさのある色であり、それだけに持つイメージもより強調されたものとなります。

鶏の子供がひよこであるように、黄色は「好奇心」「元気」「若々しさ」というイメージとその裏返しとしてある「軽薄さ」「責任回避」「言い逃れ」のようなイメージもついてきます。

子供部屋に好んで使用されるというのもこうした理由があるからで、インテリア以外にも子供向けのおもちゃや製品には数多く黄色が使用されています。

黄色をインテリアに使用するなら鮮やかでツヤ感のあるものがおすすめですが、あまりにも広い範囲で使用すると目に眩しく落ち着かない雰囲気になってしまいます。
ですのでカーテンやラグに使用するならやや色味を抑えた、ベージュやブラウンに近いものを選ぶとよいでしょう。