黒色が心理面に与える影響

黒色は白色と同じ無彩色ですが、光を全く反射しないというところに特長があります。
黒色はインテリアにも数多く使用されている色であると同時に、ファッションや広告など色の印象を際立たせたい場面において非常に多く登場してききます。

これは黒という色が縮小色であることから、実際よりもその品物を小さく見せたり重く見せたりする効果があるからです。
陰影をつけたコーディネートをすることで、スマートさやスタイリッシュさを出すことができます。

しかし世間的な使用頻度に関わらず、黒という色が持つイメージは決してよいものではありません。
黒色から連想される言葉として「不吉」「不安」「孤独」といったものがまずあり、白色の持つ正義のイメージとは逆の「悪」「死」といったことを感じます。

一方で高級車の多くが黒塗りであるように「高級感」「威厳」「重圧」といったものも黒が持つイメージとなっています。
高級ホテルやマンションでも黒色は効果的に使用をされているので、室内の雰囲気として格調高さを意識したい場合にはそうしたインテリアを参考にしてみるとよいでしょう。

黒色をインテリアに使用する時のコツ

黒色を室内のインテリアに使用するときに覚えておきたいコツとして、使用する面積に注意をするということがあります。
黒色は光を吸収してしまうという特性があることから、あまり部屋の広い範囲で使用してしまうと電気をつけていてもなんとなく薄暗い、陰気なイメージになってしまいます。

黒の持つ高級感やスマートさを意識するなら、ピアノブラックのような艶感のある黒を使ったインテリアを室内に置くことがおすすめです。
TVラックやテーブル、キッチンパネルに黒色を使用すると、一気にリビング~ダイニングが高級住宅風になります。

またおそらく多くの家庭では黒色テレビを使用していることと思うので、黒いソファやカーテンを使用するとおそろい感が出ます。

オーディオルームやインターネットルームも同様に黒い家財が置かれているので、対になるような場所に黒いアイテムを置いておくとインテリアのレベルが上がります。

無彩色である黒色はどんな色にも合わせることができます。
それだけにどの色と組み合わせるかによって室内の雰囲気を大きく左右することになります。
最もやりやすいのは白色で、モノトーンにまとめることでモード系のコーディネートができます。

斬新さや革新さを出したいなら黒・赤という組み合わせもおすすめです。
ツヤ感のある黒色と赤色はお互いに美しく輝かせてくれる相性のよさがあるので、若々しく強気な室内を作れます。

モノトーンの室内に差し色として置くなら黄色が断然おすすめです。
黒・黄色の組み合わせは危険を知らせる標識でも使用をされているように人目を引きます。